【todoro】ニュースレター No.11 出会いと別れ
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配信日:2025年3月4日
こんにちは('-')/
todoroの平岡です。
3月に入りました。
まだまだ寒い日は続きますが、先週末は春の訪れを感じる陽気でした。3月生まれの自分としては、春は一番好きな季節です。春は美味しいものもたくさんありますよね。
匂いが色づくというか、春の風の匂いは独特の香りがしますね。もしかしたら、かさついていた空気が湿り気を帯びて、鼻も物理的に匂いを感じやすくなるのかもしれません。笑
春はたくさんの花が咲く贅沢な季節で、自分の実家でも梅、桜、桃が順番に来訪者を楽しませてくれます。絢爛な桜が一番人気なのは頷けますが、寒い中で先陣を切り、見た目に豪華さはなくとも一番良い香りを漂わせ、最後は色んな楽しみ方のできる美味しい実を残す梅が、自分は大好きです。熟れた生の梅の実はなかなか味わえる機会が無いですが、とても香りがよく、美味しくてなんとも贅沢な味わいですね。
3月も終わりに近づけば、朝夕はまだ肌寒くとも、衣類が軽くなると同時に心も軽くなる気がします。
春といえば出会いと別れの季節でもあります。
別れというのは、さみしいものではありますが、別れあってこその出会いであり、出会いあってこその別れだと思います。
同じ人が同じ場所に留まり続けては、確かにさみしい思いこそしなくてすみますが、新しい人に出会うこともありません。幸と不幸が糾(あざな)える縄のごとく表裏一体で切り離せないように、出会いと別れもまた本質は同じようなものなのかもしれませんね。
また、多くの人が進学や就職など多くの岐路に立っておられることと思います。
自分も思い返せば、特に進学においては悲涙にむせぶ苦い思い出の連続でした。中学、高校と受験に失敗し、合格発表の掲示板の前で母親が俯いて僕の背中を押して早々に退去を促したときのことは今でも覚えています。大学受験でも、受験勉強を始めた当初とは異なる結末にはなりましたが、結果的には雪辱戦となったように思います。
高校3年生のとある春の日。センター試験を終え、悲惨な結果を目の当たりにして落ち込む日々。あまりのショックに、受けるつもりだったとある私立大学の出願をすっぽかしてしまうほどでした。土壇場で出願する国公立大学を変更し、前期試験で兵庫県の公立大学の受験を終え、中期に山口県、後期に広島県の公立大学の試験を控えていました。とはいえ前期でやりきったような思いもあり、もう参考書を縛り、部屋の掃除をしていた最中に届いた合格通知(当時は「レタックス」というものでした)のことは忘れることができません。もしかすると何か運命の糸が一本違っていたら、山口県や広島県で学生生活を送っていたのかと考えると不思議な気持ちになります。todoroも生まれていなかったかもしれませんね。
結果的に進んだ大学でも多くのご縁がありました。
ご縁とは不思議なもので、今では「金属」「ものづくり」「工場」「工業」「デザイン」などが、todoroを知ってくださる方との縁を繋いでくれます。
何かを手放すからこそ、手の中に残るものもあるのかもしれませんね。
少し宣伝にはなりますが新生活にもお使いいただける製品を紹介させていただきます。是非新たな門出へのプレゼントにもいかがでしょうか。
春から1人暮らし、という方には菜箸立てのhazureを。殺風景なキッチンにステンレスの輝きを添えるのはいかがでしょうか。友達とお鍋パーティーをする時にも活躍するかもしれません。
春から革靴生活、という方には携帯用靴べらのsunokoを。革靴は横着してかかとを踏むと靴が傷んでしまいますし、無理に指で押し込むと指がめちゃくちゃ痛いです笑。
todoroの製品は長持ちするよう頑丈に作っていますので、長くお使いいただけると思います。「もっと早く買えばよかったです」と言っていただくことが多く、お聞きするたびとても嬉しい気持ちになります。
最後になりましたが、現在久しぶりの新製品を発売準備中です。ささやかなものではありますが、次号ではお知らせできると思います。お楽しみに。
またニュースレターでお会いしましょう('-' )\m/