【todoro】ニュースレター No.13 ステンレスとアクセサリー
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配信日:2025年5月6日
こんにちは('-')/
todoroの平岡です。
今日がゴールデンウィーク最終日だという方も多いのではないでしょうか。
ゆっくり英気を養って、また充実した日常を送っていただければと思います。
さて、今回のニュースレターでは、汗ばむ季節に気になる「ステンレスとアクセサリー」という観点から少し書いてみたいと思います。
実はtodoroの製品づくりはアクセサリーがきっかけでした。当初ネックレスや指輪から製品づくりがスタートしたんです。ただ、お蔵入りになってしまい、そのうちラインナップに出てくるかもしれませんが実際には商品化されていません。
ステンレスはアクセサリーとも相性の良い金属です。特に「サージカルステンレス」という言葉を聞いたことのある方もおられるのではないでしょうか。医療用ステンレスともいいます。金属アレルギーが極めて発生しにくい金属として知られており、アクセサリーだけでなく、医療用のメス(ナイフ)など医療現場でも使用されています。
これは僕たちのような専門のメーカーではSUS316L(サスさんいちろくエルと読みます)という鋼種番号の振られた金属のことで、ステンレスの中でもトップクラスに腐食に強い、つまり錆びにくいステンレスのことです。
海水を浴びるような場所や腐食してしまっては困る高額な工業製品によく使用されています。
そもそもステンレスが錆びに強いというのは一般的によく知られていますね。todoroでもSUS304(サスさんまるよんと読みます)という最も一般的なステンレスのひとつでありながら非常に耐食性の高い鋼種をよく使用しています。
SUS304でも一般的な鉄や鋼とは比べ物にならないくらい錆に強いのですが、実は「塩」とはあまり相性がよくありません。塩ということは、つまり海水や汗と相性がよくないのです。このことから醤油や塩などの容器には、あまりステンレスは使用されません。
そこで然るべき場面では、上記のようなSUS316Lというハイグレードな鋼種が使用されています。
ただし、JIS(日本産業規格)できちんと成分が規定されているSUS316Lという呼称と異なり、「サージカルステンレス」「医療用ステンレス」という呼び方には明確な基準が示されておらず、その定義は販売者の良心や判断に委ねられています。購入される場合はお気をつけください。僕たちのような専門メーカーの法人間の取引ではサージカルステンレスというような表現が使用されることは基本的にありません。
とはいえ、アクセサリーも含めて日常的な生活の範疇であれば、通常グレードのSUS304でも十分に問題なく使用できます。スプーンやフォークであればSUS304は高級な鋼種にあたります。実際に時計などに使用されている鋼種もSUS304がほとんどではないでしょうか。
ステンレス製アクセサリーの日頃のお手入れとしては、汗がついたような場合はタオルで拭きとっておいたり、頻繁に汗まみれになるようであれば、水洗いできるものは定期的に水洗いや中性洗剤で洗ったりすると長持ちします。自分の時計もステンレス製ですが、もう15年以上毎日使っていて数えるほどしか洗ったことはないですが全く錆びる様子はありません。
外観や機能も重要ですが、どういうシーンで買ったか誰からもらったか、など、アクセサリーには思い出がつきものですね。気に入ったものを長く使える生活を過ごしたいものです。
さて、4月15日に発売した小さくてシンプルなしおり「issun」ですが、ご購入予定の方は是非4月1日のメールの最下部のリンクからアクセスしてください。クーポンが有効になります。(※4月1日のニュースレターからでないと割引クーポンは有効になりません!)
またニュースレターでお会いしましょう('-' )\m/