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【todoro】ニュースレター No.18 読書の秋がやってきた!

こんにちは('-')/
todoroの平岡です。

めちゃくちゃ暑かった夏もようやく終わり、ようやく短い秋がやってきました。

今年は6月からもう既に暑くて、10月に入り急に気温が下がった印象です。毎年言っていますが、年々夏と冬が長くなっている気がしますね。

昨晩は中秋の名月でした。夜空の月を見上げた方もおられるかと思います。旧暦の長月が9月を示すこともあり、9月のイメージが強いですが、旧暦の8月15日が中秋の名月にあたるため、年によって2週間以上も開きがあるようです。

さて、秋といえば…に続く言葉はたくさんありますね。

食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋。

今日は読書の秋の話。

自分は小学生の頃から夜中まで読みふけるほど読書が好きでした。鈴木光司さんや貴志祐介さんの本を読んで深夜のトイレが怖くなることもしばしば。笑

小説、新書、科学、神話、エッセイ、ディスアビリティや性に関する本などジャンルを問わずかなり乱読をするタイプですが、特に活字への入口となってくれた小説には強い思い入れがあります。小学生から大学生の頃まで読んだ多くの小説から自分の心の形成に対し大きな影響を受けました。

今思えば、人格形成が未熟で、自由な時間の取りやすい、社会人になる前の期間にこそ、本をたくさん読む方がいいのかなと感じます。

記憶に残る小説の一部を3点紹介させていただきます。

・GO 著:金城一紀 講談社文庫、角川書店文庫
高校生か大学生の頃に読みました。好き過ぎていろんな人に貸すために気付けば何冊か買っていました。角川文庫と講談社文庫どちらも手元にあります笑。原作ももちろん、映画も素晴らしいです。脚本のコミカルさと窪塚洋介さん、柴咲コウさんをはじめとした出演者の演技がとてもうまく融合して、見ていて楽しいです。爽やかな青春を描きながらも、心にも存在する「国境線」について問題を提起した名作です。金城一紀さんの魂の叫びを感じます。

家族狩り 著:天童荒太 新潮社
中学生の頃に一度読んだきりですが、それはもう強烈なインパクトでした。非常に過激な描写の裏に深い心理描写があります。とても長い小説でしたが、「物語は最後まで読んで初めて作品として成立する」「最後まで読んだ人だけが著者の想いを余すところなく味わうことができ、その作品についての是非を言及する権利をもつ」ことを学びました。

・クリムゾンの迷宮 著:貴志 祐介 角川ホラー文庫
これも中高生の頃に読みました。非常に多くの要素が散りばめられた作品で、SF色が強いです。四半世紀近く前に文字で読んだはずのものが今でも映像で脳裏に再生されます。ビジュアルや生い立ちなど、美しさやミステリアスという切り口で書かれたヒロインの描写もとても奥深いです。天使の囀り、十三番目の人格 ISOLA、黒い家、青の炎、と貴志祐介さんの名著はたくさんありますが、その中でも強く印象が残っています。

文字というのは、自分が体験していないことでも、実際に体験したように感じたり、そこにいるかのように感じてしまう、本当に不思議なものですね。

ぜひtodoroのしおり「issun」もお供させてください。

こんな本が面白かったよ、他に面白かった本を教えて、などのメールもお待ちしています。

またニュースレターでお会いしましょう('-' )\m/

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