【todoro】ニュースレター No.15 粉もんの世界

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配信日:2025年7月1日

こんにちは('-')/
todoroの平岡です。

今年は暑さのピークがとんでもなく早いですね。関西でも灼熱の毎日です。

暑い日に熱いものも美味しいですが、冷たいものが美味しい季節になってきました。そんな熱いものも冷たいものも得意な「粉もん」の話。

「粉もん」。聞かれたことはありますでしょうか。関西地域で日常的に使用される言葉で、いわゆる小麦粉をメインに使った食べ物全般を指します。

たこ焼き、お好み焼きに限らず、焼きそばやうどんなども含みます。この理屈でいくとパスタやそうめんも含まれてきちゃいますね。

todoroのある尼崎市というエリアは大阪に隣接しており、地理的な位置は文化の影響をもろに受けます。尼崎市なんてほぼ大阪と言う人もいるほど笑。甲子園球場は兵庫県西宮市にあるのですが、大阪にあると思われている方も多いです。

「京の着倒れ、大阪の食い倒れ、神戸の履き倒れ」なんていう言葉もありますが、神戸から京都まで私鉄に揺られて1時間ちょっと600円ちょっとで行けてしまうことから京阪神地域は文化的にも精神的にも非常に流動性の高い地域です。

たとえば神戸は長田発祥の「ぼっかけ」という食べ物があります。牛すじ肉とこんにゃくを甘辛く煮込んだもので、いわゆる「スジコン」とも言われますが、これが大阪名物のお好み焼きや焼きそば、つまりソース味と非常に相性が良かったりします。京都の九条ねぎを使ったねぎ焼きなんていうのも美味しいですね。

そんな粉もんですが、冷たくして食べる代表的なものにうどんがあります。

おそばも美味しいですが、関西という地域は圧倒的にうどん文化で、お蕎麦屋さんはあまりありません。

うどんというのは面白い食べ物で、うどん県こと香川県の讃岐うどんが王者の貫禄もありますが、博多うどん、大阪うどん、稲庭うどん、水沢うどん、氷見うどん、伊勢うどんなど、日本全国に本当に美味しいうどんがたくさんありますよね。

食べ方や味付けもたくさんの種類があって、出汁やつけだれを味わったり、小麦の香りや強いコシを楽しむなど、楽しみ方もそれぞれです。

近年、チェーン店のうどん屋さんも町でよく見かけるようになりました。個人的には地元にもある「饂飩の四國」さんのうどんが大好きです。この時期になると販売が始まる「すだちのひやかけうどん」を食べると、ああ今年も夏が来たなあと感じます。早速こないだの日曜日に見かけたので食べてきました。お箸で果肉を潰しながら食べるのがおすすめです。少し皮の苦みが出るくらいがガッツリすだちが効いて美味しいですよ。

最後に粉もんにまつわる豆知識をひとつ。高校生の頃お好み焼き屋さんでアルバイトをしていた時に教えてもらったことです。

小麦粉を調理で使った後、ボールにそのまま置いておくと少しの水分でガチガチに固まってしまいますよね。これは力ずくではなかなか取れません。しばらく水に漬けておくだけでサラッと本当に簡単に取れます。料理をよくされる方は調理後すぐに水を漬けておくのが鉄則になっているかと思います。就寝直前に洗い忘れ漬け忘れが発覚すると悲惨ですので、普段あまりお皿洗いをしない方は覚えておかれてもいいかもしれません。

美味しいものをたくさん食べて、この暑さを乗り切りましょう。

皆さんの地域の美味しい粉もん料理、隠れた名物があればこっそり教えてください。

またニュースレターでお会いしましょう('-' )\m/

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